【アスレティックリハビリテーション総論】
理学療法を3つに分類し、各々の具体的な方法と禁忌を述べよ。
理学療法には、物理療法・他動的運動による治療・自動的運動による治療の3つに分類する事ができる。 物理療法は温熱療法・寒冷療法。 電気療法など、医療機関で行なうものなども多い。 また他動的運動は、リハビリテーション(以下リハビリ)の初期段階で行い、ストレッチやマッサージなどがこれにあたる。 また、自動的運動とはスポーツ復帰のための動きを含めたリハビリが行なえる。
物理療法では、ホットパックやクライオセラピーなどの温熱・寒冷療法が有効である。 ホットパックには充血作用や浮腫軽減、代謝量変化などが挙げられ、疼痛や浮腫の抑制につながる。 禁忌としては、知覚障害・炎症性疾患や開放性創部などがある。 クライオセラピーは血管収縮・浮腫抑制・鎮痛などがあげられ、炎症性関節疾患や筋疲労に効果がある。 禁忌としては、知覚障害や末梢血管障害が挙げられる。
他動的運動でのストレッチでは、自動運動の出ない選手へのストレッチとして行なう。 痛みが出ない範囲でゆっくりと行なう必要がある。 このとき筋温が低い状態で急で強力な力で行なうと筋を損傷する危険性がある。 また、肉離れなどの外傷では、可動域回復を急ぎすぎると筋挫傷や骨化性筋炎の危険性も高い。
自動的運動では、アイソメトリックからアイソトニックへの動きへ、単関節から複合関節運動と段階を踏んで、動きを大きくして行く。 また、動作もOKCからCKCへと移行して行くが注意点として、アライメント・荷重・筋力低下などをしっかりアセスメントしてから動きを設定しなければ、再受傷につながるであろう。
トレーナーは患部の回復と再受傷に関して細心の注意を払い、リハビリテーションを組んで行かなくてはならない。
Copyright ©Style1 All rights reserved.Never reproduce or repablicate without written permission.
|