【部位別疾患別リハビリテーション】
肩の回旋筋腱板を全て記入し、肩関節運動についての動きを述べよ。
肩に大別して、インナーマッスルとアウターマッスルの2種類がある。 インナーマッスルには、回旋筋腱版とよばれる肩甲骨に付着した筋であり、肩の求心性を高める作用と上腕骨を内外旋する働きを持つ。 棘上筋・棘下筋・小円筋・肩甲下筋の4つがあり、棘上筋は、肩甲骨棘上窩~上腕骨大結節まで付着し、外転動作の補助として働く。 棘下筋は、肩甲骨棘下窩~上腕骨大結節に付着し、上腕骨を外旋する働きがある。 また小円筋も上腕骨を外旋をし、付着は肩甲骨外側縁下端~同じく大結節である。 肩甲下筋だけは、肩甲下窩~上腕骨小結節に付着し、内旋と肩関節内転の働きを持つ。 また、アウターマッスルに関しては、肩の外転・内転・屈曲・伸展・水平伸展・水平屈曲など様々な動きを行なうことができる。
アウターマッスルとの協同の動きの中で回旋筋腱版は以下のような働きをする。 外転では、先ず最初に下垂時からの動きであるが、この動きには必ず棘上筋が作用する。 また外転90度以上ではその働きが棘上筋から棘下筋へと移行される。 また、90度以上の外転では上腕骨を外旋させる方が挙上しやすく、このときにも棘下筋や小円筋の働きが見られる。 また内転や水平屈曲の動きでは肩甲下筋が働く事になる。
回旋筋腱板は、基本的には上腕骨頭の求心性を高める筋である。 野球の投球動作などの大きな力の発生により、肩甲上腕関節が遠位性に働くときにも回旋筋腱板の筋力が強ければ、急進性を保持し障害の予防につながる。 従って、上記のような補助的な動きと、これらのような障害予防の動き双方に作用する筋のトレーニングが肩関節を多く使うスポーツでは非常に重要である。
Copyright ©Style1 All rights reserved.Never reproduce or repablicate without written permission.
|