【コンディショニング】
装具とテーピングについて比較
現在、装具にはいろいろなものが出回っているが、そもそもは外傷予防用・再発予防用・機能訓練用などの目的で、関節に装着する道具でありブレースと呼ばれている。 主にアメリカのスポーツ界で活用されていたものである。 外傷にあたっては関節の靭帯や筋肉などの静的・動的な支持機構を考慮して病状把握するが、ブレースの利用にあたっても同じことが言える。
テーピングと比較して、目的が同じものになったとしても実際には大きく違いがある。 ブレースはテーピングのように経験を積んだトレーナーがいなくても容易に装着でができ、テーピングのように使い捨てではない為、何度でも使用ができる。 しかし、サイズに関しては、テーピングであれば選手の体格の大きさに合わせてテープを巻く事ができるが、ブレースはサイズが固定である。 また、選手の装着感としてはテーピングのほうが優れているが、これだけではまだ一概にどちらが優れているとは言い切れない。
ニーブレースに関しては、いろいろなものが販売されており、アメリカンフットボールでは装着が認められている。 特に膝へのテーピングは効果が薄いとされており、ブレースの使用に注目が集まっているといえる。 膝へは全荷重がかかる為、テープの力だけでは支えるのが困難である。 これは私見だが、足関節と膝関節を比較すれば地面という固定面と接している足関節は、全荷重でも可動域の広い膝関節よりは安定性が保たれるように思う。
テーピングと装具の使用は、ケースを見極めてから選択するべきであろう。 しかし、自身の筋力を強化して、様々な動作に対しての耐性を作り出す事が外傷予防と再発予防の基本である。
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