【スポーツと食事】
練習中の水分補給のポイントについて述べよ。
人体において水分は60%もの割合をしてめいる。 その水分の役割は「細胞組織の維持」「物質の運搬」「体温調整」などである。 この水分を多く失ってしまえば、命の危険性もある。 従って、運動中の水分補給は大変重要な課題であり、特に熱暑での運動で水分補給は熱中症予防の為にも大変重要である。
体内に取り込まれた水分は95%が小腸で吸収され、その他は大腸で吸収される。 又、運動前の体重を測定し、運動中・後で同じく体重を測定して消失した水分を計算する。 運動中は失われた水分量のおよそ80%程度を補充する必要がある。 具体的な摂取方法は、先ず運動前30分には既に摂取している事。 そして運動中は15~20分程度に間に、250~500ml/回の水分補給を実施する。 通常の1日水分摂取は2.5?であるが、運動中で特に高温環境下であれば5~6倍の水分補給が必要とされる。
前述の通り、水分は腸で吸収される。 従って、糖分濃度が低い方が胃での滞留時間を短い。 さらに腸での吸収を早める為、浸透圧が高い6~8%程度の糖質を含み、電解質・塩分などが含まれていることが望ましい。 温度に関しても5~15℃程度が最も吸収スピードが早い。 また、この温度であれば体温の急激な上昇なども抑制できる。
又、長時間での運動下での水分補給の役割にはエネルギー補給もあり、どの程度のエネルギーや内容、そして分量を補給するかという事も大きな課題である。 現場で指導する際には、こまめな水分補給と糖質・電解質・塩分などを含んだ飲料を用意する事が大切であり、熱中症予防や選手のコンディションの向上に水分補給は大変重要である。
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