【スポーツ医学 外科】
疲労骨折(脛骨)について
疲労骨折とは、1回の強い外力によって引き起こされるものではなく、繰返し使われる運動で引き起こされる骨へひびが入る骨折である。 直達外力での骨折ではないにしろ、疼痛や運動痛が激しくなることもあり、医師からの正しい診断とトレーナーの正しいリハビリで早期に回復させなくてはならない。
脛骨の疲労骨折には、「疾走型」「跳躍型」の2種類がある。 まず疾走型は、主に走ることが多い選手が起こりやすい(長距離ランナーなど)。 長時間の走ることにより振動にて慢性的に脛骨にひびが入ってくる骨折である。 このときの疲労骨折の個所は脛骨内側の上部側である。
次に跳躍型は、主にジャンプすることが多い種目の選手に起こりやすい。 (バレーなど)繰返しのジャンプそして着地動作の衝撃が脛骨へのダメージを積もらせる。
これらを発見する為には、足裏の踵をパンチする「タップテスト」や下腿を捻りながら圧迫する「捻転テスト」などが用いられる。 これらの手法により痛みの部位や程度を把握することができる。
どちらの場合でも先ずは安静にしなくてはならない。 これまで通りの運動を継続することによって完全骨折にもなりかねない。 基本的に保存療法(RICE処置)にて治療・リハビリを行なう。 疾走型で2~3ヶ月。 跳躍型は4ヶ月かかるといわれている。 また、リハビリとしては頚骨に負担がかからないOKCやPWBなどのトレーニングや水中でのトレーニングが必要になってくるであろう。
Copyright ©Style1 All rights reserved.Never reproduce or repablicate without written permission.
|