【スポーツ外傷のリハビリテーションと外傷性病後のトレーニング計画】
肩インピンジメント症候群の治療法について述べよ。
肩インピンジメント症候群とは機能的関節である第2肩関節(肩峰下アーチ・肩峰下滑液包・回旋筋腱板で構成)で発生し、上腕骨頭と肩峰の間に軟部組織が挟み込まれてしまう症状である。 そのメカニズムは肩関節を外転位60~120°まで挙上すると肩峰と上腕骨頭の間が狭くなり、その間にある関節包や回旋筋腱板(主に棘上筋)などが挟み込まれてしまう。 関節包では肥厚や癒着などが起こり、腱板では充血・浮腫・断裂(一部断裂含む)などが発生する。
評価方法としては、ドロップアームテストやペインフルアークなどで評価ができる。 これらの症状は主に保存療法で治療され、その基本的処置はRICE処置である。 急性期にはアイシングを行い3日後程から温熱療法に切り替える。 また、回旋筋腱板のトレーニングも再発予防の為には効果が高い。
また器質的な変化があったり、保存療法が奏効しない場合は手術療法も検討される。 手術法としては肩峰下の圧を下げる為の鏡視下による「肩峰下除圧術」行われる。
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