【トレーニング科学 前期Ⅰ】
P=C∫E(M)について、あなたの専門種目に置いてそのほかの種目の選手が理解できるように説明せよ。
P(パフォーマンス)は運動の成果
C(サイバキネティックス)は技術
E(エネルギー)は体力
M(モチベーション)は意欲・動機
∫(インテグラル)は積分の記号
体力を意欲によって高め、技術によってコントロールしてゆくと結果につながるということになるが、もう少し表現を砕く。
ここで言う意欲は体力を高めるだけに存在する。 例えばウェイトリフティングで「持ち上げよう」と思う気持ちが強ければ筋収縮を強くし、より重いものを持ち上げることができる。 しかし、筋の収縮だけで持ち上げられるわけではない。 それには持ち上げる方向や主や協同として使う筋郡などの技術的コントロールが重要である。 最終的には、意欲によって高められた体力に技術を掛け合わせると、何m・何秒・何キロだの結果や記録につながる。
この表現で難しいのは、技術に重きを置いたスポーツである。 モチベーションが体力要素にしかかからないと限定されており、前述の通り体力は意欲によって調整されうるが、果たして技術面に関する調整は何によって行なわれるのであろうか。 この考えのおそらくは技術面は練習によって高められ、高められた技術は外力によって変えられることの無い技術として独立し常に高いレベルを出すことができるという前提が隠れている。 それゆえに技術は関数ではなく実数として捉えることができ、関数である体力要素と別物として捕らえられる。
余談であるが、Cの技術にc(コンセントレーション)集中力などを考慮できればより厳密な表現ができるのではないかと考える。 P=C(c)×E(M)などはおもしろいかもしれない。
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