【トレーニング科学 後期】
あなたが活動している環境のトレーニング環境について述べよ。 ②
私が指導しているのはジュニアからマスターズまでの選手を中心とした競泳である。 競泳は8才以下から90才以上までが年代別に競い合い、人が生涯にわたって記録更新を目指す事ができる広く普及したスポーツである。
特にジュニアスイマーの加熱ぶりは世界的に見ても稀であり、中学生くらいでバーンアウトしてしまう選手が多いのも事実で得ある。 私はジュニアの指導に携わるときには年間の練習計画を立て、スキャモンの発育曲線をかんがみてその年代にあったトレーニング内容を提供している。 しかし、多くのスイミングスクールでは、クラブの名誉の為か?コーチのクラブ内における立場の為か?または本当に知識が無い為か?8才以下の年齢の選手に3000m以上もの泳ぎ込み中心の練習を課しているクラブが存在する。
それは、日本の水泳環境に問題があると考える。 8才以下から日本一を決める大会が存在するのである。 ジュニアオリンピックである。 この大会の趣旨はもちろん青少年の健全育成であるが、オーバートレーニングの子供が多く、スポーツ障害までが発生している。
これらの子供達が健全に発達できるような環境を我々指導が作り上げてゆかなくてはならない。 具体的には、サッカーのトレセン制度のような一貫指導を目的とした環境整備が必要であろう。
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