【スポーツ心理学】
逆U字曲線
日本一の水泳場とも言われる東京辰巳国際水泳場の観客席は数千人収容できる程に広く、天井が高いうえに、窓というには大きすぎる船舶用の内海が見渡せるガラス張りの壁は、普段25m×4コースの小さなプールで練習している私の小さな選手達の気持ちを容赦無く高めてくれる。 観客席から見る選手は、豆粒の様に小さく、いったいどこにいるのかも分からない程に、彼らのコーチを大勢の人々が隠してくれる。 私が東京辰巳国際水泳場の競技会で、さがりを気にかけることは先ずない。 問題はあがりである。 最大でアッププールまでは一緒にいてあげられるが、召集へは選手だけで向かってもらう。 よって、選手が一人でも自分を失わず、実力の100%を出しきれる指導を普段から心掛けている。 筋が堅くならない様にストレッチを一人でも二人でもできるように指導しており、同じく力を抜ける様に呼吸法を普段の練習に導入している。 又、私は競技結果の事で選手を叱らない様心掛けている。 余計なプレッシャーをかけたくないからだ。 あとは、笑顔で選手を送り出すだけである。 ピークパフォーマンスに達する為には、個人差がある。 期待をかけると強い者、期待をかけられると弱い者。 又、少し欲を持った方が良いもの、欲を抑えた方が良いもの。 様々であるが、その時々の個人に合った声掛けを心掛けている。
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