【スポーツ社会学】
スポーツ集団の中の3つのリーダーのタイプの違いを述べよ。
3つのリーダーとは、コーチ・マネージャー・オーナーである。 それぞれ違う立場の3者の特徴をスイミングスクールの実際の現場に沿ってタイプの違いを下記の通りにまとめ、最後にその立場の違いや将来性について考察する。 最も解りやすいのはコーチであろう。 コーチとは、英語で言えば「指導者」であり本来は「四輪馬車」という意味もある。 選手を目的の場所までつれて行くことを意味している。 すなわち、選手の目的達成を常に考え、選手の最も側にいるリーダーである。 また、選手から見て最も信頼される存在でなくてはならず、水泳はもとより広く知識も深め指導に活かさなくてはならない。 マネージャーとは、スイミングスクールで言えばヘッドコーチなどにあたるのではないだろうか。 中にはヘッドコーチが直接指導にあたっているクラブもあるが、全体を統括する立場の者がマネージャーと言える。 スイミングスクールの経営方針を受け、年間計画などに選手コースの意見を取り入れ、方向性を決めて行く人物である。 経営方針を出す、オーナーという立場が実に難しい。 実際に水泳指導を行っていた者ではない場合が多く、コーチとの距離が開きがちである。 又、スクール全体の売上などを上の立場から見なくてはならず、会員はもとよりコーチの雇用を守る事まで含む、スクール全体を考慮しなくてはならない。 しかし、現在の景気の中でスイミングスクールでの選手コース担当コーチの立場は非常に厳しい。 1週間のうち、数時間プールを占有する選手コースの売上は決して高いとは言えず、逆に費用は高くつく。 人件費などは、コーチのボランティア的な要素が強い。 選手コースの維持はコーチのヤル気にかかっているとも言える。 又、オーナーからすれば企業として売上を上げるという大きな使命がある。 よって、選手コースを廃止するクラブも増えてきている。 この現場と上層部の間に入るマネージャーの立場も大変厳しい。 現場の若いコーチから「どうしてもやらせて欲しい」。 上層部からは「選手コースの廃止・縮小」の板ばさみになるマネージャーの話しは良く聞く。 今後、日本の水泳界を発展にはスイミングスクールだけに頼らず、地元地域の総合型スポーツクラブなどの様々な分野からの選手育成が望まれると考え、多くのリーダーの育成事業が活発に行われる資格認定や教育機間などの環境が必要である。
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